千鈞
せんきん
名詞
標準
1000 pounds
文例 · 用例
何はあれ関勝蔵の一隊を境にして、前の諸隊は一揆勢に向い、後の三与は政宗に備えながら、そして全軍が木村父子救援の為に佐沼の城を志して、差当りは高清水の敵城を屠らんと進行したのは稀有な陣法で、氏郷|雄毅深沈とは云え、十死一生、危きこと一髪を以て千鈞を繋ぐものである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
「こゝは処も桂川」、最前の起句を再用して、「造化の筆はいまもなほ、悲惨の景色うつしいで、我はた冥府の人なりき」といふ末句の如き、千鈞の重ありと云ふべし。
— 北村透谷 『「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ』 青空文庫
力|千鈞の鼎を挙げる勇者を彼は見たことがある。
— 中島敦 『弟子』 青空文庫
」 組んでいる腕と腕との間が、しとしと汗ばんで、美和子の言葉を聞いていると、彼女の軽い腕が、千鈞の重みを持って来る。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
人|動もすれば見と信とを対せしめては、信の一義に宗教上|千鈞の重きを措くを常とし、而して見の一義に至りては之れを説くもの稀也、況んや其の光輝ある意義を※揮するものに於いてをや。
— 綱島梁川 『予が見神の実験』 青空文庫
一体いかがいたしたのじゃ」 お杉の方に気がねでもあるかのごとく、もじもじと京弥が言いもよったので、退屈男は千鈞の重みある声音で強く言いました。
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
番所の方も亦、復職出来るよう骨折ってつかわすゆえ、安心せい」 千鈞の重味を示しながら断乎と言い放って、何かやや暫し打ち考えていましたが、不意に言葉を改めると、猪突に杉浦権之兵衛へ命じました。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
千鈞の重みのある所です。
— 伊波普猷 『琉球史の趨勢』 青空文庫
作例 · 標準
彼の放った一言は、まるですべての迷いを断ち切る千鈞の重みを持っていた。
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巨大な岩石が千鈞の力で押し寄せ、防護壁をやすやすと破壊した。
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師匠の言葉は千鈞の価値があり、弟子たちは一字一句漏らさぬよう耳を傾けた。
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