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高峻

こうしゅん
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
日本アルプス飛騨山脈が平均三千米突の高度を有しているのはその好適例で、雪によって美しく、白馬岳(二九三三米突)のように高山植物に豊富で、雪に依ってその全体の高峻を、或程度までは保護されているのである。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
村の背後には、川を隔てて高峻な四国山脈が空を劃っている。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
その一部は、やむを得ず途中で脇道にそれ、高峻な泰山を踏み越し、明水や郭店を通って、住みなれた都市へ逃げこんで来た。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
時なるかな、今年の文学界漸く森厳になりて、幾多思想上の英雄墳墓を出て中空に濶歩する好時機と共に、渠も亦た高峻なる批評家天知子の威筆に捕はれて、明治の思想界に紹介せられたり。
北村透谷 心機妙変を論ず 青空文庫
あの信濃路あたりに見るやうな高峻な山岳は望まれないまでも、幾つかの峯の頂きを並べたやうな連山の輪廓はかなり長く延びてゐて、たしかにこの地方の單調を破つてゐた。
島崎藤村 山陰土産 青空文庫
伏姫が山入した富山(トミサンと呼ぶ、トヤマでもトミヤマでもない)の如きも、『八犬伝』に形容されてるような高峻な山ではない。
内田魯庵 八犬伝談余 青空文庫
かくて二、三日も、一緒に小屋におれば「近江積雪期登山の隆盛となるに従い、なかにはこの時期の登山について経験を有せざるものが山麓の部落あるいは山小屋にいたり、優れたる案内人や好指導者を有する登山隊の足跡を追うて高峻岳に登攀せんとするものがあると伝えられる。
加藤文太郎 単独行 青空文庫
オート・ヴィエンヌ州に近づくにつれて故国の方の甲州や信州地方で見るような高峻な山岳を望むことは出来ないまでも、一年余を巴里に送った身には久しぶりで地方らしい空気を吸うことが出来た。
島崎藤村 新生 青空文庫
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