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重いそう

おもいそう
形容詞
1
標準
文例 · 用例
果せるかな、その夜から微熱が出て、きのうは寝たり起きたり、けさになっても全快せず、まだ少し頭が重いそうで蒲団の中で鬱々としている。
太宰治 ろまん燈籠 青空文庫
「いろいろ人に訊いて見ますと、ちょっと重いそうですよ。
徳田秋声 新世帯 青空文庫
道の両側の樹々は、雪をかぶって重そうに枝を垂れ時々ためいきをつくように幽かに身動きをして、まるで、なんだか、おとぎばなしの世界にいるような気持になって私は、スルメの事をわすれました。
太宰治 雪の夜の話 青空文庫
時々休んで何か捜すような様子をするかと思うとまた急いで下りて行く、とうとう枝の二叉に別れたところまで来ると、そこから別の枝に移って今度は逆に上の方へ向いて彼の不細工な重そうな簑を引きずり引きずり這って行くのであった。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
見霽へ上る、この男坂の百四段も、見たばかりで、もうもう慄然とする慄然とする、」 と重そうな頭を掉って、顔を横向きに杖を上げると、尖がぶるぶる震う。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
燭が映って、透徹って、いつかの、あの時、夕日の色に輝いて、ちょうど東の空に立った虹の、その虹の目のようだと云って、薄雲に翳して御覧なすった、奥様の白い手の細い指には重そうな、指環の球に似てること。
泉鏡花 紅玉 青空文庫
」 と白い手と一所に、銚子がしなうように見えて、水色の手絡の円髷が重そうに俯向いた。
泉鏡花 古狢 青空文庫
」「あい、」 とわずかに身を起すと、紫の襟を噛むように――ふっくりしたのが、あわれに窶れた――頤深く、恥かしそうに、内懐を覗いたが、膚身に着けたと思わるる、……胸やや白き衣紋を透かして、濃い紫の細い包、袱紗の縮緬が飜然と飜ると、燭台に照って、颯と輝く、銀の地の、ああ、白魚の指に重そうな、一本の舞扇。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
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