腐れ
くされ異読 クサレ
名詞頻度ランク #30954 · 青空 140 例
標準
rotting
文例 · 用例
心は腐れ、器物は穢れぬ。
— 中原中也 『地極の天使』 青空文庫
露営地の外では、細長い爬行動物――この谷の主――東俣の川――が、蜿ねりながら太古の森林の、腐れ香に噎んで、どこまで這って行くことであろう。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
次第に喬木の森林に入った、白く光る朽木は、悪草の臭いや、饐えたような地衣の匂いの中に立ち腐れになっている、うっかり手が触れると、海鼠の肌のような滑らかで、悚然とさせる、毒蚋が、人々の肩から上を、空気のように離れずにめぐっている、誰も螫されない人はない、大樺池を直ぐ眼の下に見て、ひた下りに下る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
髪の毛は汗でねばねばしていて、ふて腐れたように手にザワザワ捲きついて来た。
— 葉山嘉樹 『生爪を剥ぐ』 青空文庫
奴等が一段ずつ位と月給が上って、俺たちゃ立ち腐れになるんだ)「誰だい?
— 葉山嘉樹 『生爪を剥ぐ』 青空文庫
もし気分がそのまま外に現われるとしたら自分の顔は半腐れの鬼婆のようなものだろう。
— 岡本かの子 『売春婦リゼット』 青空文庫
これらの記事がもし半分でも事実とすると、東京市の公共機関の内部には、ゆるみきりにゆるんでしまって、そうして生命を亡って腐れてしまった部分がいくらかはあると見える。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
新聞ばかり見ていると東京も日本も骨髄まで腐れているかと思うこともあるが、そうでもないと思われるたしかな証拠もなくはない。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
標準
rotten