尻からげ
しりからげ
副詞
標準
tucking up the hem of one's garments
文例 · 用例
話の中心が一人の男(職人らしい)「話しだけじゃ分らねえ」と立ち上り、側に乾してある破れ傘持って、 尻からげして天晴れ定九郎振りよろしく珍妙な大見得切る。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
尻からげをして、帯には肥料問屋のシルシを染めこんだ手拭をばさげて居る。
— 黒島傳治 『自画像』 青空文庫
」と尻からげの緊つた脚絆。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
」 頬被りの中の清しい目が、釜から吹出す湯気の裏へすっきりと、出たのを一目、驚いた顔をしたのは、帳場の端に土間を跨いで、腰掛けながら、うっかり聞惚れていた亭主で、紺の筒袖にめくら縞の前垂がけ、草色の股引で、尻からげの形、にょいと立って、「出ないぜえ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
尻からげ一杯、この一杯にも澄太さんの心づくしがある、おべんたう、こゝにも奥さんの心づくしがある。
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫
地下足袋を穿いて、尻からげで、石油買ひに街へ出る、チヤンチヤン(このあたりではソデナシといふ)を着たおぢいさんの姿には我ながら吹きだしたくなつた、そして、アーブラ買ひにチヤア買ひに、といふ童謡を思ひだして泣きたくなつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
ただ黒い瓶を一具、尻からげで坐った腰巻に引きつけて、竹箆で真黒な液体らしいものを練取っているのですが、粘々として見える。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
西郷の港では、雨の土砂降りに降る中に尻からげをして白い脛を出してゐる娘達が友禅モスリンの帯の色彩をあたりに際立たせて迎ひに出てゐた。
— 田山録弥 『隠岐がよひの船』 青空文庫
作例 · 標準
農作業をするおばあちゃんは、着物の裾を尻からげにしていた。
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着物で水辺を歩く際は、裾が濡れないように尻からげにするのが一般的だ。
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子供たちは川遊びのために、ズボンの裾を尻からげにして準備していた。
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