踏み誤る
ふみあやまる
動詞
標準
文例 · 用例
天下の往来を歩いて来たのだから、道そのものを踏み誤るはずはないが、立ちどまった時、天下の往来そのものに向って今更らしい、驚異と、迷いとを感じ出した面の色をごらんなさい。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そして、「文学」から離れて行く傾向は、必ずしも意識的でなく、従つて、余程の覚悟がないと、「劇作の道を励んでゐる」つもりで、知らず識らず、肝腎な創造的精神の育成――つまり、芸術修業の本道を踏み誤る危険があるといふ意味を伝へたかつたのだ。
— 岸田國士 『演劇的青春への釈明』 青空文庫