退院後
たいいんご
名詞
標準
文例 · 用例
その數日、病院外の事柄や退院後の生活などに心持を惹きつけられてゐた私は、その女の事をすつかり忘れてしまつてゐた。
— 南部修太郎 『病院の窓』 青空文庫
そして、藤子の退院後も二人の結婚生活は幸福に續いてゐた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
ところが、一代は退院後二月ばかりたつとこんどは下腹の激痛を訴え出した。
— 織田作之助 『競馬』 青空文庫
退院後もしばらく薬をもらっていた。
— 寺田寅彦 『子猫』 青空文庫
そしてそれは退院後の駿介の身體の恢復が捗々しからぬ今にまでも及んでゐるのである。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
」 銀子は倉持に言われ、退院後のこの夏二月ばかり仕送りを滞らせたところ、父親がさっそくやって来て、結局旅費や土産なぞに余分な金を使ったのが落ちであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
十五 退院後の葉子の健康は、しかしそのころまだ十分というわけには行かなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
」 葉子は目を潤ませたものだったが、その時分から見ると、退院後に起こった事件をも通りこして、二人の神経も大分荒くなっていた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫