三つ葉葵
みつばあおい
名詞
標準
wild ginger trefoil family crest (of the Tokugawa clan)
文例 · 用例
宿役人のさしつけたあかりをうけて、飾り巻き柄に打ったる三つ葉葵のご定紋が、ぴかりと金色に輝き渡りました。
— 毒を抱く女 『右門捕物帖』 青空文庫
、この問答が一|期の浮沈であると、心臓を喘がせながら、血を冷たくさせながら、全身的の緊張で、聞入ったが――天一坊が、御落胤ならば、飴色であろうと、三つ葉葵であろうと、そんな事は、末の話であった。
— 直木三十五 『大岡越前の独立』 青空文庫
耳こけ猿(発端篇)「触るまいぞえ手を出しゃ痛い、伊賀の暴れン坊と栗のいが」 五本骨の扇、三百の侯伯をガッシとおさえ、三つ葉葵の金紋六十余州に輝いた、八代吉宗といえば徳川もさかりの絶頂です。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
枕元の小机の上には、帛紗に包んで、お紋の父河村靱負の形見という短刀、――主君本多上野介が、東照権現様から頂いて、靱負に預けたままになったという、三つ葉葵の紋を散らした因縁付きの短刀――を置いて、何べんも寝返りを打ちながら、悩ましい眠りに落ちました。
— 幻の民五郎 『銭形平次捕物控』 青空文庫
鞘は三つ葉葵の紋散らしで御公儀に書上げのある品、本多上野介様の御品と判り切っております」「…………」「おや、泥足の跡は、入ったのばかりで、出たのがないのはどうしたことでしょう」「…………」 お紋は妙なことに気が付きました。
— 幻の民五郎 『銭形平次捕物控』 青空文庫
曲者はこれで植惣を害めた後、三つ葉葵を散らした鞘だけは持って帰ったのでしょう。
— 幻の民五郎 『銭形平次捕物控』 青空文庫
そのうちに、高木銀次郎の長屋の天井裏から三つ葉葵の紋を散らした短刀の鞘が現れて、徳川の禄を食む役人達の神経をすっかり尖らせてしまいました。
— 幻の民五郎 『銭形平次捕物控』 青空文庫
三つ葉葵の紋と、千兩箱が六十幾つと、渾天儀があれば、言ひ拔けはさせない。
— からくり屋敷 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
徳川家の家紋は、葵を三つ組み合わせた三つ葉葵だ。
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時代劇で、三つ葉葵の紋所を見かけると、徳川家だとわかる。
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彼は三つ葉葵の歴史的背景について詳しく説明してくれた。
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