纏め上げ
まとめあげ
名詞
標準
文例 · 用例
「いざとなれば死にさえすればいいのだ」鼈四郎は幼い時分から辛い場合、不如意な場合には逃れずさまよい込み、片息をついたこの無可有の世界の観念を、青年の頭脳で確と積極的に思想に纏め上げたつもりでいる。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
幼児の体験から出発して、今日までに思想にまで纏め上げたつもりの考え。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
八分というところに来て、ようやく二つに纏め上げた項式をいよいよ一つに結び合せようとする段になって、どうしてもそれが不可能であるのを発見してしまった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
彼は怖くなって、早々に研究報告を纏め上げ、これをアシュル・バニ・アパル大王に献じた。
— 中島敦 『文字禍』 青空文庫
その結果、二つの仮説を纏め上げることができたのです。
— 小栗虫太郎 『白蟻』 青空文庫
けれどもその思想家の纏め上げた主義の裏には、強い事実が織り込まれているらしかった。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
私は貧弱な思想家ですけれども、自分の頭で纏め上げた考えをむやみに人に隠しやしません。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
こういう分り方で纏め上げたものは器械的に流れやすいのは当然でありましょう。
— ――明治四十四年八月堺において述―― 『中味と形式』 青空文庫