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臥蓐

がじょく
名詞
1
標準
文例 · 用例
九月には茶山の詩中に臥蓐の語がある。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
苦痛ある疾患若しくは熱に困しむ病は例外だが、否らざる病人で長く臥蓐に余儀なくさるゝ場合に於て、其の慰安となり其の消悶の具となるものは唯読書あるのみだ。
市島春城 読書八境 青空文庫
其他余が神經性の苦悶状態に對し、絶對的臥蓐療法を用ひて著效を收めた事や、何や彼やで次第に治療法の系統を作り、覺束ないながら余の考案した今日の治療方式が出來上つたのである。
森田正馬 神經質に對する余の特殊療法 青空文庫
即ち、第一期、絶對臥蓐
森田正馬 神經質に對する余の特殊療法 青空文庫
第一期、絶對臥蓐は、之を數日乃至一週間位用ふるので、之によつて一は診斷上の補助となり、一は安靜によつて身心の疲憊を調整する事が出來、一は患者の精神的煩悶苦惱を根本的に破壞する事の目的を達しようとするのである。
森田正馬 神經質に對する余の特殊療法 青空文庫
ここに診斷上の補助とは、例へば神經質の患者ならば、よく醫師の命令を守り、忍耐して臥蓐を繼續する事が出來るけれども、麻痺性痴呆とか破瓜性痴呆とかいふものは、之が出來ぬ。
森田正馬 神經質に對する余の特殊療法 青空文庫
臥蓐中の状態により、例へば破瓜性痴呆の輕い昏迷性のものは、幾日でも平氣で寢て居るし、神經質ならば何時でも臥蓐中必ず何か相當の煩悶を起して來るといふ事によつて區別が出來る。
森田正馬 神經質に對する余の特殊療法 青空文庫
又身心の疲憊から起つたものならば、臥蓐によつて短時日の間に其の恢復が認められ、食慾等の如きも、起きて居る時よりは却て進むといふ事があるが、麻痺性痴呆などでは之によつて症状の輕快が認められないのである。
森田正馬 神經質に對する余の特殊療法 青空文庫