身形
みなり
名詞
標準
文例 · 用例
相当に世に認められる仕事をするには、何か自分の得意とするもの、あるいは自分に振り当てられた仕事に就いて、塹壕戦のつもりで、自分の身形や他人からの悪口を気にせず、また躍り上る浮気心や他人のお世辞にのぼせ上らずに、埃だらけ泥まみれになって努力し続けなければ駄目でしょう。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
金絲もて飾りたる緋|羅紗の上衣、白き細袴、皆發育好き身形に適ひたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
――断っておくが、井深君の齢は、そんな身形をしても、未だ三十二歳には少し間があって、しかもその実際よりも更に三つ四つ若く、つまり弱冠そこそこにしか見えないような童顔をしていた。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
……) 井深君は今日が日迄幾十度となく、いや恐らく幾百度となく同じような身形で銀座を歩いた。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
身形はと云うと、お河童で橙色のジャケツを着て――つまり、君の今のなりと同じようなのだね。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
大して変った風と云うわけじゃなし、同じ身形の人が一人や二人いたって、ちっとも不思議はないさ。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
市九郎は、二人の身形を見ると、彼はこの二人を今年の犠牲者にしようかと、思っていた。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
勿論セリフは全くわからないし、身形も作らない作業姿なので、最初は何が何だかサッパリわからなかったが、だんだんと場面が進行するにつれて外題がわかって来た。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫