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屋敷構え

やしきがまえ
名詞
1
標準
文例 · 用例
おとよが家の大体をいうと、北を表に県道を前にした屋敷構えである。
伊藤左千夫 春の潮 青空文庫
眠白といえば、当時この江戸でも一、二といわれる仏画師のはずじゃが、それにしても一介の絵かきふぜいには分にすぎたあの屋敷構えはどうしたことじゃ」「名代の強欲者でございますゆえ、高い画料をむさぼって、ためあげたものにござります」「聞いただけでも人の風上に置けなさそうなやつじゃな。
足のある幽霊 右門捕物帖 青空文庫
杉浦の家は土地の豪家だと聞いていたが、予想したよりも大きな屋敷構えで、めぐらせてある白壁の土塀は方一町もありそうに見え、その中に亭々と杉の古木が森をなしていた。
山本周五郎 花咲かぬリラ 青空文庫
そこは市街から離れているし、琵琶湖の水を前に如意ヶ|岳を背にした閑寂なところで、「采釣亭」となづける屋敷構えも広かったから、同志の会合にもうってつけだし、幕吏の追捕をのがれる者にはいい隠れ場所だった。
尾花川 日本婦道記 青空文庫
本所蜆河岸に、梶派一刀流を指南する本山図書という剣客がいた、当時江戸十剣の内に数えられ、一町四方という広大な屋敷構えの道場には、五百人にあまる門人を有していた。
山本周五郎 初午試合討ち 青空文庫
幕府は、彼のためにも、下町の一区画を宅地として与えたが、勘兵衛は、(甲州出の武辺者が、華奢な邸宅が軒を並べている間に住むのは、不得手でござれば――) と、辞退して、平河天神の古い農家を屋敷構えに直し、いつも病室に閉じこもって、近頃は、講義にも滅多に顔を見せない。
空の巻 宮本武蔵 青空文庫
土塀につづいて高い柵があり、柵のうちには、凡の町家や屋敷構えとちがう黒い建物の棟が重なっていた。
二天の巻 宮本武蔵 青空文庫