法孫
ほうそん
名詞
標準
文例 · 用例
この語は宗祖の法孫蓮如上人の『御文章』に、「ことにまづ王法をもて本とし、仁義をさきとして世間通途の儀に順じて」という言葉に出づるものである。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
法然上人は法統から云えば慈覚大師より九代の法孫に当る。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
また彼の法孫のうちにもその時代の禅僧に向かって同じき警戒を繰り返したものが少なくない。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
蓮如の法孫、証如からの道場で、室町幕府の無統治、無秩序のなかに建立されただけに、社会の動乱にいつでも対抗できるだけの構造と武備を持っていた。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
かえって、大淵の法孫として、性天という僧のほうが有名である。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
大淵の法孫に性天あり、その名、法山に轟く、とは妙心寺史にも見える記載である。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
こうしたふうに大淵その人も、大淵の法孫の事歴も、ほぼ明白なのに、なぜ大淵の法嗣をうけて泰勝寺の二世に坐った春山の人間も事歴も、晩年の宮本武蔵と親交があったということを除いては、いっこうに分っていないのだろうか、不審といえば不審だが、また、考えように依って当りまえといえば当り前な気もするのである。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫