旧村
きゅうそん
名詞
標準
old village
文例 · 用例
旧村落は「自然淘汰」という時の試練に堪えた場所に「適者」として「生存」しているのに反して、停車場というものの位置は気象的条件などということは全然無視して官僚的政治的経済的な立場からのみ割り出して決定されているためではないかと思われるからである。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
村の成立の基礎には、旧村の分岐する事実と、統制ある職業団体――古代の職業は、すべて神の為のものとして、聖なる職団を形づくつた――の群居とに就いて見ねばならない。
— 折口信夫 『日本文学の発生』 青空文庫
そうするとかりにヒラコが開田の義であったにしても、それで一村を立てたのは昔のことで、他の多くのものはいわゆる切添、すなわち旧村の田地を追加したまでであったのである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
輯製二十万分一図には明治以後の新大字が、小判形の中に書き加えてあって、小円形の旧村名と重複したものが多く、旅行の際などにしばしば迷わされたが、新しい帝国図に代わってからその患いはない。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
しかるに堤防の術が進み、加うるに天然または人工の排水が行われ、かつ交通の便宜と戸口の繁殖の誘い促す者があって、次第に旧村から下って土着する者を生じ、二百年前の平和時代においおいとこれを開発したもののようである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
しかし個々独立の旧村が合して新町村となるには、特殊の経済事情によって、右のごとくほとんと地区を接しないのになおよく住民を結合し得る場合がある。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
伊賀では旧村名に二三の「界外」があって今はカイゲと呼んでいるが、これも「外」の字を「ト」と訓んだのではあるまいか。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
作例 · 標準
市町村合併後、旧村時代の役場は支所となり、今では地域の交流センターとして使われている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「このあたりは旧村の寄り合いが今も力を持っていて、新参者には少し厳しいんだ」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
古い地図を開くと、現在の住所表記からは消えてしまった旧村の名前があちこちに見つかる。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
旧村ごとの誇りがぶつかり合う秋祭りは、合併から数十年経っても熱気が衰えない。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview