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戎衣

じゅうい
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 と戎衣を捉えて放たざるに、謙三郎は困じつつ、「そうおっしゃるも無理ではございませんが、もう今から逢いますには、脱営しなければなりません。
泉鏡花 琵琶伝 青空文庫
」 と片手に戎衣の袖を捉えて、片手に拝むに身もよもあらず、謙三郎は蒼くなりて、「何、私の身はどうなろうと、名誉も何も構いませんが、それでは、それではどうも国民たる義務が欠けますから。
泉鏡花 琵琶伝 青空文庫
しかるに、観聞志と云える書には、――斎川以西有羊腸、維石厳々、嚼足、毀蹄、一高坂也、是以馬憂、人痛嶮艱、王勃所謂、関山難踰者、方是乎可信依、土人称破鐙坂、破鐙坂東有一堂、中置二女影、身着戎衣服、頭戴烏帽子、右方執弓矢、左方撫刀剣――とありとか。
泉鏡花 一景話題 青空文庫
然るに、観聞志と云へる書には、斉川以西有羊腸、維石厳々、嚼足、毀蹄、一高坂也、是以馬憂、人痛嶮艱、王勃所謂、関山難踰者、方是乎可信依、土人称破鐙坂、破鐙坂東有一堂、中置二女影、身着戎衣服、頭戴烏帽子、右方執弓矢、左方撫刀剣とありとか。
泉鏡太郎 甲冑堂 青空文庫
朔風は戎衣を吹いて寒く、いかにも万里孤軍来たるの感が深い。
中島敦 李陵 青空文庫
身には数創を帯び、自らの血と返り血とで、戎衣は重く濡れていた。
中島敦 李陵 青空文庫
親王は憤怨あらせられ、父君に上書して、臣夙に武臣の專恣を憤つて、坊主であつたものが戎衣を被て、世のそしりを受け、而して、たゞ、君父のためにこの身を忘れた、朝廷の人は誰ひとり役に立つものはない、臣ひとり空拳を張つて強敵に抗したわけである。
嘉村礒多 滑川畔にて 青空文庫
この厳丈な留守宅の固め振りを見て、近所の人は一寸変に感じたが一週間ばかりのあいだにこの不思議な後仕末も済んで、ツインコタの人々は、おらが町の勇士として、重い戎衣に身を固めて長列に加わって進軍するベラ・キスの姿を見送った。
牧逸馬 生きている戦死者 青空文庫