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歌女

うため
名詞
1
標準
文例 · 用例
お化け師匠が死んだんです」 お化け師匠――こういう奇怪な綽名を取った本人は、水木|歌女寿と呼ばれる踊りの師匠であった。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
歌女寿は自分の姪を幼いときから娘分に貰って、これに芸をみっちり仕込んで、歌女代と名乗らせて自分のあとを嗣がせるつもりであったが、その歌女代は去年の秋に十八歳で死んだ。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
歌女寿は今年四十八だというが、年に比べると水々しい垢ぬけのした女であった。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
そういう風に、ちいさいときから余り邪慳に責められたせいか、歌女代はどうも病身であったが、仕込みが厳しいだけに芸はよく出来た。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
したがって歌女寿のふところ都合もだんだん好くなって来たが、慾の深い彼女はお定まりの月並や炭銭や畳銭ぐらいでなかなか満足していられる女ではなかった。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
それは中国辺の或大名屋敷の留守居役で、歌女代をぜひ自分の持ち物にしたいという註文であった。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
跡取りの娘であるからそちらへ差し上げるわけには行かないと、歌女寿はわざと焦らすように一旦ことわると、相手はいよいよ乗り出して来て、いわゆる囲い者として毎月相当の手当てをやる。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫
金百両――この時代においては莫大の金であるから、歌女寿も二つ返事で承知した。
お化け師匠 半七捕物帳 青空文庫