療養中
りょうようちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
もと浦河支廳長をしてゐた某の如きは、韓太子來遊の際、他の馬車と衝突して、自分の馬車が顛覆した爲め、大怪我をして、いまだに療養中だと聽く。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
紀行文、随筆、短篇小説などにおける彼の数年間の文筆生活の後に、一八八一年の九月、スコットランドのブレーマーでの療養中に書き始められた。
— 序 『宝島』 青空文庫
須磨で療養中の東野夫人が亡くなった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
まだ喪を発しないで療養中の体にしてゐる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
本日、わざわざ、志岐上等兵の遺族、並びにその近親のために、御療養中にも拘らず、遥々御越しくださつたのであります。
— 日本移動演劇連盟のために 『かへらじと』 青空文庫
彼はこの療養中に、すでに野戦病院で書き始められていた作品を脱稿した。
— 神西清 『「あかい花 他四篇」あとがき』 青空文庫
口絵の寺田寅彦像は、津田青楓さんの筆で、私が伊東で療養中に恵与されたものである。
— 中谷宇吉郎 『「寺田寅彦の追想」後書』 青空文庫
ここで同じく療養中の医学生ローベルト・クロップシュトックと知り合い、カフカが死ぬまで両者の友情はつづいた。
— 原田義人 『「世界文学大系58 カフカ」年譜』 青空文庫