清興
せいきょう
名詞
標準
文例 · 用例
列国の猛威に対抗するためには、打清興漢の政治運動も勿論急務に違いないが、しかし、新しい学問に依って、列国の威力の本質を追求する事も自分たち学生に負わされた職業ではなかろうか。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
打清興漢であろうと、立憲であろうとも、ただ政治の看板を換えただけで、品物の生地が元のままでは、仕方がないじゃありませんか。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
だのに、釣れぬと知りつつ、こんな冬ざれの寒風をおかしながら、わざわざ夜釣りにやって来たのは、タナゴ釣りの豪奢極まりない清興に心惹かれたからでした。
— 幽霊を買った退屈男 『旗本退屈男 第十話』 青空文庫
「御清興中をお妨げ致しまして相済みませぬ。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
いつもながらの御清興、お羨ましき儀にござります」「いや、なになに、それ程でもない。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
清興を妨げる事は莫大であった。
— 夏目漱石 『入社の辞』 青空文庫
おもへば悲し、君が手に詩の清興を捨てしより、名譽まれなる桂の葉、つひに頭にまとひ得ず。
— 薄田泣菫 『泣菫詩抄』 青空文庫
同伴はおもしろし、別して月も宵にはあるべし、この夜の清興を思へば、涼風|盈ちて車上にあり。
— 北村透谷 『三日幻境』 青空文庫