夷則
いそく
名詞
標準
(in China) 9th note of the ancient chromatic scale (approx. A sharp)
文例 · 用例
何時も御金のさいそくで私もほんとに困って居ります。
— 太宰治 『悶悶日記』 青空文庫
見物席のほうからは、つぎの出しものをさいそくする拍手の音が、パチパチひびいてきます。
— 新美南吉 『正坊とクロ』 青空文庫
」と私は、さいそくした。
— 太宰治 『嘘』 青空文庫
むこうのきびしく、さいそくせぬうちは、永遠に黙している。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
先月だつたか、さいそくの手紙を出したと思ふが。
— 牧野信一 『〔小林秀雄氏への公開状〕』 青空文庫
つい余談に走つたが、やはり訳を附け足さぬと変だらうと気づいて誌したのであるが、全くこの頃は誰もが僕を見違へて、或る酒屋の親爺などは、代金のさいそくに来て、「留守かね?
— 牧野信一 『ベツコウ蜂』 青空文庫
「成るほど――さつきから切りと腕を伸してゐるのは、あれは盃のさいそくなんだね。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
もう一度、さいそくしてまいりましょうか」「そうおし。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
作例 · 標準
古代中国の音律において、夷則は九番目の律であり、その音高は現在のAシャープに相当するとされる。
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十二律の中では、夷則は他の律とともに、季節や方位を示す象徴的な意味合いを持っていた。
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ある古文書には、琴の弦を夷則の音に合わせる記述が見られる。
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西洋音楽の半音階と比較する際、夷則の音程を正確に特定することは、当時の音楽理論を理解する上で不可欠である。
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標準
seventh lunar month
作例 · 標準
夷則の空は、既に秋の気配を漂わせ始めていた。
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古来より、夷則は祖霊を迎える盂蘭盆の月とされてきた。
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夷則の風は、盆を過ぎていく寂しさを運んでくる。
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この地方では、夷則の初めには早稲の刈り入れが始まるのが常であった。
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