御用の方
ごようのかた
表現名詞
標準
customer
文例 · 用例
階段はそのままに残して置き、店の間の土間にはただテーブルを一個と椅子二個ならべ、テーブルの上にはベルをそなえつけて、「御用の方はこのベルを押すこと」と、無愛想な文句をかいた紙きれをはりつけた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
かつて時々店番をさせられ、質札を売りに来た客の応待をしていた小さなテーブルによりかかって、暫く躊躇っていたが、やがて、「御用の方はこのベルを押すこと」と無愛想な文句で貼紙されているベルを押した。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
御用の方は電話何番へ――そんな念の入つた仇打ちをされてあつたところへ妹の訪問をうけて赤面する者やらがあつたが、容易にこの流行は下火にならうともせず、互ひに留守をねらつてはあれこれと智慧を廻し、恰も溜飲の下げ合ひ競べであつた。
— 牧野信一 『女に臆病な男』 青空文庫
「御用の方はこの釦を押されたし」と柱の釦のわきに書いてある。
— 竹久夢二 『都の眼』 青空文庫
御用の方なら取次の私に仰有い」 そんな言葉には耳もかさず、次の間へはいる。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
御用の階数を早く仰有って下さいまし、二階御用の方はございませんか。
— 海野十三 『遊星植民説』 青空文庫
もう五十歳をいくつか出て元気も衰えたところから、御用の方は聞いていたが、賭場や乾児の世話などは、倅に委かせて隠居していた。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
せっかくこの道を来られたには、屋形に御用の方とぞんずるが、お名を仰せあればお取次ぎいたす、などと弁口めかした詮議だてをしている。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
作例 · 標準
「御用の方は、こちらの受付カウンターにあるチャイムを鳴らしてください。」
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「ただいま担当者が席を外しております。御用の方は伝言を承ります。」
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「お困りのことや、何か御用の方は、どうぞお気軽にお声がけください。」
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