瓶掛
びんかけ
名詞
標準
instrument used in tea ceremony
文例 · 用例
そのあたりからもみじ葉越しに、駒鳥の囀るような、芸妓らしい女の声がしたのであったが―― 入交って、歯を染めた、陰気な大年増が襖際へ来て、瓶掛に炭を継いで、茶道具を揃えて銀瓶を掛けた。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
で、金屏風の背後から謹んで座敷へ帰ったが、上段の室の客にはちと不釣合な形に、脇息を横倒しに枕して、ごろんとながくなると、瓶掛の火が、もみじを焚いたように赫と赤く、銀瓶の湯気が、すらすらと楊貴妃を霞ませる。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
……段の上り口の傍に、水屋のような三畳があって、瓶掛、茶道具の類が置いてある。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
(父の死後、私はこの瓶掛を貰った。
— 室生犀星 『性に眼覚める頃』 青空文庫
悦之進どのも、まだもどりませぬから」「そこの瓶掛に、湯がわいておるか」「沸りかけております」「茶を入れい」「はい」 馴れない手で茶を汲んでさし出した。
— 吉川英治 『梅里先生行状記』 青空文庫
作例 · 標準
茶席の隅に置かれた瓶掛で、静かに湯が沸く音が聞こえてくる。
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鉄瓶を温めるための瓶掛に、真っ赤に起きた炭を丁寧に並べた。
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骨董市で見つけた古い瓶掛を、インテリアとして書斎に飾っている。
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