槍剣
やりけん
名詞
標準
文例 · 用例
我を切り、突き、※らんとする一切|兇悪の刀槍剣戟の類は、我に触れんとするに当って、其の刃頭が皆|妙蓮華の莟となって地に落つるを観た。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
元より弓馬槍剣といったような武士に必須な技術においては、彼の技量はたちまちに上達して、最初同格であった近習たちをぐんぐん追い越して、家中においてその道に名誉の若武者たちにも、たちまちに打ち勝つほどの上達を示すのを常とした。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
忠直卿は国に就かれて以来、昼間は家中の若武士を集めて弓馬槍剣といったような武術の大仕合を催し、夜は彼らをそのままに引き止めて、一大無礼講の酒宴を開くのを常とした。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
或は経史を読み或は兵書を講じ、騎馬槍剣、いずれもその時代に高尚と名る学芸に従事するが故に、自から品行も高尚にして賤しからず、士君子として風致の観るべきもの多し。
— 福沢諭吉 『旧藩情』 青空文庫
国貞は美貌の侍女貴公子が遊宴の状によりて台※庭園の美と衣裳|什器の繊巧とを描出して人心を恍惚たらしめ、国芳は武者奮闘の戦場を描き美麗なる甲冑槍剣旌旗の紛雑を極写して人目を眩惑せしめぬ。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
が相手は姿を見せぬ泥棒では、弓馬槍剣で立ち向うわけにも参らず、全く閉口いたしたのじゃ、何んと平次殿」「――」「このまま表沙汰になれば我々二十八人の者、腹を切らないまでも重いお咎めは免れない。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
弓矢鎗剣、今の軍器としては無用の長物、唯一種の玩具なれども、昔年は一本の鎗を以て三軍の成敗を決したることあり。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫
左れば我輩は女大学を見て女子教訓の弓矢鎗剣論と認め、今日に於て毫も重きを置かずと雖も、論旨の是非は擱き、記者が女子を教うるの必要を説く其熱心に至りては唯感服の外なし。
— 福沢諭吉 『女大学評論』 青空文庫