奇話
きわ
名詞
標準
文例 · 用例
たゞ其の三者の佳致を併有して、一編の奇話を構成するところは、女仙外史の西遊水滸三国諸書に勝る所以にして、其の大体の風度は平妖伝に似たりというべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
遠く、こなたの渚からその不思議な陸影を眺めて居ると、いつか心は亞刺比亞奇話のあやしい情調の國へ引き入れられるやうに思はれる。
— 木下杢太郎 『海郷風物記』 青空文庫
したが、かくいふ蜜蜂飼ルードゥイ・パニコーのところの夜会で語られたやうな珍談奇話に至つては、先づほかでは聞けないぢやらう。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
右は事実か、あるいは好事家の作りたる奇話か、これを知るべからずといえども、林家に文権の帰したる事情は、推察するに足るべし。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
今日は時勢もちがい、かかる奇話あるべきようもなしといえども、もしも幸にして学事会の設立もあらば、その権力は昔日の林家の如くならんこと、我が輩の祈るところなり。
— 福沢諭吉 『学問の独立』 青空文庫
三七 処分可レ依二腕力一 「古事談」に次の如き一奇話が載せてある。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
三七 処分可依腕力「古事談」に次の如き一奇話が載せてある。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
これは自分の友人が親しく実見した奇話である。
— 水野葉舟 『取り交ぜて』 青空文庫