蹴合い
けあい
名詞
標準
kicking each other
文例 · 用例
男乞食がこういきり立つ傍で女乞食はどうしているのかと見ますと、たゞ普通に無表情で、牡鶏に護られるのが当然として蹴合いの傍でも余念なく餌を啄んでいる牝鶏のような澄ました態度を見せております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
つまり軍鶏の蹴合いなどと同じことで、一種の賭博に相違ありませんが、軍鶏は主に下等の人間の行なうことで、蜘蛛はまず上品のほうになっていたのだそうでございます。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
私の眼にも判る一|大きさ小さなゴブラン織りの宮廷靴が、蹴合いに勝って得意な時の鶏の足のような華奢な傲慢さで絨毯の毛波を押しつけていた。
— Mrs. 7 and Mr. 23 『踊る地平線』 青空文庫
が、自分はすまして、言葉を続けた、「庭鳥じゃアない、猫の蹴合いをお見せ申すにはまだ差し支えはございません。
— 岩野泡鳴 『猫八』 青空文庫
原っぱで蹴合いするところは、どんなだろうね」 およそ相闘うというたぐいのことは、なんであっても生存競争とおなじことで、わざわざ見てやるほどのことはないというのが、周平の意見だったが、そんなことをいっているうちに、このままひき退るわけにはいかないようになった。
— 久生十蘭 『春の山』 青空文庫
鉄枴仙人が軍鶏の蹴合いを見るような顔をして平気で聞いている。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
こちらでは、陽気なピロちゃんが、筏につかまったまま、絵の上手なトクさんと足で蹴合いをしている。
— 海の刷画 『キャラコさん』 青空文庫
元来軍鶏は喧嘩鶏といって、絶えず仲間同志蹴合いをする特異性を持っていますが、喧嘩に勝った鶏は揚々として首を高くもたげて四辺を睥睨し、あたかも凱旋将軍の如くでますます飼主に重んぜられる。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
作例 · 標準
昔の武士たちは、馬上で蹴合いの練習をした。
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子供たちが公園で楽しそうに蹴合いをしていた。
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この武道では、相手を蹴り倒す蹴合いの技が重要視される。
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