妻室
さいしつ
名詞
標準
wife
文例 · 用例
戸部郡の令史が妻室、美にして才あり。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
庄屋は此の狸奴、おれに化けておれの妻室をばかすと見える、と思っておると、狸は其の庄屋と同じ声で、「今もどったぞ」と云った。
— 田中貢太郎 『怪談覚帳』 青空文庫
殊に兄の女を妻室にするに至っては、不倫の甚だしきものであった。
— 田中貢太郎 『八人みさきの話』 青空文庫
「私は、もう懲りましたから、妻室はもらいません」 許宣のその詞が終るか終らないかに人声がして、そこへ入ってきた者があった。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
「あなたは、妻室があるくせに、そんな嘘をいうものじゃありません、私はあなたの妻室じゃありませんか」 許宣はがたがた顫えだした。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
「あなたは、私と夫婦でありながら、人の言うことを聞いて私を嫌うとは、ひどいじゃありませんか、でも、私はあなたの妻室ですから、他へはまいりません」 白娘子は泣きだした。
— 田中貢太郎 『雷峯塔物語』 青空文庫
「お婆さん、私はまだ妻室がないから、媒人をたのみたいが」 老婆には世高の眼ざしている者が何人であるかということはすぐ判った。
— 田中貢太郎 『断橋奇聞』 青空文庫
源は両親もない妻室もない独身者の物足りなさと物悩ましさを、その少女に依って充たそうとしていた。
— 田中貢太郎 『緑衣人伝』 青空文庫
作例 · 標準
妻室を大切にするのが、彼の人生の信条だった。
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彼は妻室に全てを打ち明け、相談した。
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古い屋敷の記録には、代々の当主とその妻室の名が記されていた。
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