親芋
おやいも
名詞
標準
mother tuber of a taro
文例 · 用例
』と頼みこむ、そこで私は家へ帰つて、畠の親芋を掘りだしてしまふ、すると世界中の芋の葉がみな赤く枯れてしまふ。
— 童話集 『小熊秀雄全集-14』 青空文庫
4 里芋は着物を剥がれて、素っ裸のまま、台所の片隅に顫えている時よりも、親芋と一緒に土から掘り出されるおりの方が、ずっとおどけていて、趣きがあるようだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
親芋の大きな尻をとりまいて、多くの兄弟たちが、てんでに毛だらけなからだをすり寄せているのを見ると、小さな生物のような気がして、尻っ尾のないのが不思議なくらいのものだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
子芋が出来ると、とかく親芋の味がまずくなるものですからね。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
どんな職業者にも、弟子好きと、弟子嫌ひとはあるもので、徳富蘆花氏などは、大の弟子嫌ひで、偶に田舎出の青年などが、弟子入を頼むと、大きな色眼鏡越しに相手の面附をじろりと見て、「子芋が出来ると、親芋の味がなくなります。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
」と親芋のやうな土だらけの頭を掉つて、きつぱり拒絶けてしまふ事にきめてゐる。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
それで、あとから来るものが必ずしも、その光景に辟易せず、傍へ寄って来て、お茶を濁している間に、いつか知らず、その立錐の余地もない中へ割り込んでしまって、親芋子芋の数になってしまう。
— 年魚市の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
例句