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那奴

那奴
名詞
1
標準
文例 · 用例
油断をするな、那奴また白墨|一抹に価するんじゃから。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
那奴に搾られちや克はん、あれが本当の真綿で首だらう」「見たかつたね、それは。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
那奴男を引掛けなくても金銭には窮らんでせうから、そんな事は無からうと思ひますが……」「だから可けない。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
私は那奴が居ると思ふと不快な心持で」 遊佐も差当りて当惑の眉を顰めつ。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
那奴なら恐れることは無い」 彼の起ちて帯締直すを蒲田は見て、「まるで喧嘩に行くやうだ」「そんな事を言はずに自分も些と気凛とするが可い、帯の下へ時計の垂下つてゐるなどは威厳を損じるぢやないか」「うむ、成程」と蒲田も立上りて帯を解けば、主の妻は傍より、「お羽織をお取りなさいましな」「これは憚様です。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
君がああして取緊めてくれたのは可いが、この返報に那奴どんな事を為るか知れん。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
実際|那奴※却つて了はうと思うた」「然しお考へ遊ばしたで御座いませう」「まあその辺ぢや。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
「かう成るのも皆約束事ぢやあらうけれど、那奴さへ居なかつたら、貴方だつて余計な苦労は為はしまいし。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫