沖猟
おきりょう
名詞
標準
文例 · 用例
沖漁に行く船は皆陸へ引き揚げてあるが、小伝馬船は皆舳を揃へて繋いであつた。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
此時分父は常に沖漁に行つて家に居ないし、姉は京都へ行つて居て居らぬし、平三は全く一人ぽつちで自分の苦しい感情を吐露することも出来ず、毎日泣くやうな思で小さくなつて居つた。
— 加能作次郎 『厄年』 青空文庫
あるときは逆の潮に乗せられて、沖漁に出た船がそのまま行方を晦ました。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
男は潜きの外に、いざり(沖漁)に熟して、蜑よりも漁師に傾く。
— 熊本利平氏に寄す 『雪の島』 青空文庫
たいして近い親類でもない連中ですらあんなに親切に世話してくれているのだから、まして肉身の叔父とあれば、父さんや兄さんだちになりかわって、沖漁から山狩から舟掘り網つくり彫刻などについて、いろいろ教えてくれてもよさそうなものだが、何ひとつ教えてくれようともしなかった。
— ――いわゆる地獄穴について―― 『あの世の入口』 青空文庫
それと共に美しい凪が眼前に打ひらけて、オキクルミ・サマイウンクル一人乗で沖漁に出て来た。
— 知里真志保 『アイヌ宗教成立の史的背景』 青空文庫