来御
らいご
名詞
標準
文例 · 用例
十五日、庚午、聖徳太子の十七箇条の憲法、並びに守屋逆臣の跡の収公の田の員数在所、及び天王寺法隆寺に納め置かるる所の重宝等の記、将軍家日来御尋ね有り、広元朝臣相触れて之を尋ね、今日進覧すと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
帝が近く譲位をあそばしたい思召しがあって、藤壺の宮のお生みになった若宮を東宮にしたくお思いになったが将来御後援をするのに適当な人がない。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
将来御不安なことなどは決してございませんよ」「まああとのことはわかりませんが、現在はまあこうした御親切をお見せくださるものですから、最初いろいろとお骨を折ってくださいましたあなたの御恩が思われます。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
それには、第一に着京以来御世話になつて難有いと云ふ礼が述べてあつた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
それには、第一に着京以来御世話になって難有いと云う礼が述べてあった。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
上に引いた文の前に、猶「春以来御入湯いかゞ」の句もある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
「失敬な、――甘木さんへ行って聞いて見ろ――元来御前がこんな皺苦茶な黒木綿の羽織や、つぎだらけの着物を着せておくから、あんな女に馬鹿にされるんだ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
「三百円やそこらの端金で貴方の御名誉を傷けて、後来御出世の妨碍にもなるやうな事を為るのは、私の方でも決して可好くはないのです。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫