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美人草

びじんそう
名詞
1
標準
文例 · 用例
劇場の中のまるい広場には、緑の草の毛氈の中に真紅の虞美人草が咲き乱れて、かよわい花弁がわずかな風にふるえていた。
寺田寅彦 旅日記から(明治四十二年) 青空文庫
先生の「虞美人草」の中に出て来るヴォラプチュアスな顔のモデルがすなわちこれであるかと思われる。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
千駄木時代は先生の有名になり始めからだいたい有名になりきるまでの時代で、作品から言っても「猫」から「虞美人草」へかけての時代である。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
それはコスモスと虞美人草とそうして小桜草である。
寺田寅彦 路傍の草 青空文庫
少なくも虞美人草はこのへんの民家の庭にあまり見受けなかった。
寺田寅彦 路傍の草 青空文庫
「虞美人草」を書いていたころに、自分の研究をしている実験室を見せろと言われるので、一日学校へ案内して地下室の実験装置を見せて詳しい説明をした。
寺田寅彦 夏目漱石先生の追憶 青空文庫
三 虞美人草のつぼみははじめうつ向いている。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
そうしてその年以来他の草花は作るが虞美人草はそれきり作らないので、この無慈悲な花いじめを繰り返す機会に再会することができない。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫