霊怪
れいかい
名詞
標準
文例 · 用例
しかも眼に恨みを宿し、何者をか呪うがごとき、怨霊怪異なんどのたぐい……。
— 岡本綺堂 『修禅寺物語』 青空文庫
すなわちどの民も、最古く蛇を霊怪至極のものとし、したがって雲雨暴風竜巻や、ある星宿までも、蛇や竜とするに及んだと言わねばならぬ。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
本邦には蜥蜴や蠑※の属数少なく余り目に立つものもないので、格別霊怪な談も聞かぬが、外国殊に熱地その類多い処では蛇に負けぬほどこれに関する迷信口碑が多い。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
かく蛇を霊怪視した号なるミヅチを、十二支の巳に当て略してミと呼んだは同じく十二支の子をネズミの略ネ、卯を兎の略ウで呼ぶに等し。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
かく同姓婚を忌んだ余勢は、延いて大いに、神鬼霊怪の物が婦女に孕ませた子は、非凡の器となるてふ考えを助勢し、それまた余勢で馬までも霊物と交われば、最良種を生ずると想像するに及んだらしい。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
形を見せぬ物が牧馬を孕ます故、竜てふ霊怪な物の子としたので、竜の居そうな所に野馬が棲んだのだ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
忽ち水に住む霊怪の陰険な係蹄に掛かつたかと思ふやうに、ドルフは両脚の自由を礙げられた。
— SANKT NIKOLAUS BEI DEN SCHIFFERN 『聖ニコラウスの夜』 青空文庫
してみればやはり、霊怪でも、変化でもない。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫