榁
榁
名詞
標準
文例 · 用例
「室の木」は松杉科の常緑喬木、杜松(榁)であろう。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
当時鞆の浦には榁の大樹があって人目を引いたものと見える。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
こちらへ来たのは榁久左衛門という者だった。
— 山本周五郎 『泥棒と若殿』 青空文庫
「おみ忘れでございましょうか、榁久左衛門にございます」 縁さきに片膝をついて彼はこう云った。
— 山本周五郎 『泥棒と若殿』 青空文庫
父が帰ると間もなくから、お石は榁尚伯という和学者のもとへ稽古にかよいはじめて、その頃ではもう歌なども作るようになっていた。
— 墨丸 『日本婦道記』 青空文庫
長屋門をめぐらせたかなり広い屋敷で、門をはいると前庭があり、枝ぶりのよい榁の木が六七本、高雅な配置で植わっていた。
— 糸車 『日本婦道記』 青空文庫
北条で現金を受取って北条の外れまで来ると、あの地方で有名な家が一軒だけあり、榁の木の生垣がめぐらしてあるので、私たちは「ブロンガワ」と呼んだのであるが、その家の前でしばらく遊んでいた。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫