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阿宝

阿宝
名詞
1
標準
文例 · 用例
その豪商に阿宝という女があって婿になる人を探していた。
田中貢太郎 阿宝 青空文庫
その時、孫は細君を亡くして独身でいたが、悪戯者の一人がまたそれに目をつけて、「君は細君を亡くしているが、阿宝に結婚を申しこんではどうだね」 と言った。
田中貢太郎 阿宝 青空文庫
阿宝の父親は孫の名を聞いたが、あまり貧乏だからと思って躊躇した。
田中貢太郎 阿宝 青空文庫
そこで媒の婆さんが父親の室を出て帰ろうとしていると、阿宝が出てきた。
田中貢太郎 阿宝 青空文庫
阿宝も孫の噂を聞いて知っていたので冗談にしてしまった。
田中貢太郎 阿宝 青空文庫
「一度、あの人を見ようと思ってるのじゃないかね」 孫も阿宝のことで自分をからかっているということを知っていたが、女からばかにせられているので、どんな女であるか一度見たいと思って喜んで随いて往った。
田中貢太郎 阿宝 青空文庫
「あれはきっと阿宝だよ」 急いで往って見ると果して阿宝であった。
田中貢太郎 阿宝 青空文庫
「おい魂が阿宝に随いて往ったのじゃないかい」 孫は考えこんだまま返事もしなかった。
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