徳神
とくじん
名詞
標準
文例 · 用例
二宮尊徳翁を祭れる報徳神社に詣づ。
— 泉鏡太郎 『熱海の春』 青空文庫
宮は、報徳神社といふ、彼の二宮尊徳翁を祭れるもの、石段の南北に畏くも、宮樣御手植の對の榊、四邊に塵も留めず、高きあたり靜に鳥の聲鳴きかはす。
— 泉鏡太郎 『城の石垣』 青空文庫
皆その脂臭を嗅いで覊絆を托※驚走す、比丘輩我大威徳神力ある故と法螺吹き諸|居士これを罵る。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
此を近世では、年神・年徳神など称へてゐる。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
地方によつては、歳の夜から正月へかけて、戻つて来る聖霊の一群のあることを信じてゐて、其と歳棚へ来る歳徳神との間に区別を立てゝも居ない。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
歳暮に来て、初春の年棚の客となる歳神――歳徳神とも言ふ――の姿も、高砂の尉と姥の様な、と形容する地方が多いやうです。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
此は歳徳神と陰陽道風に言ひ表されてゐる年神なのである。
— まれびとの意義 『國文學の發生(第三稿)』 青空文庫
三河設楽郡辺では、正月の歳徳神を迎へる為に、年棚の下に置く相である(早川孝太郎氏の話)。
— 折口信夫 『まれびとの歴史』 青空文庫