区処
くしょ
名詞動詞-サ変
標準
dividing for administrative purposes
文例 · 用例
先人の言に曰く、「凡そ人事を区処する、当に先ずその結局を慮り、而して後に手を下すべし、楫無きの舟を行る勿れ、的無きの箭を発する勿れ」と。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
文学者も亦、その職能に応じて、国防国家建設の一区処を受けもつべきであることを自覚しはじめました。
— 岸田國士 『文芸の側衛的任務』 青空文庫
われわれのほうは主として連合国側の俘虜関係をやります」「それは日本赤十字社とか、俘虜情報局とかがやることじゃないですか」「仕事の区処は知りませんが、そのためにスイスから日本代表が来て居ります」「なるほど。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
物資の豊富な、占領地の情報関係の特務将校なら、髪も伸ばしたまま、軍服を着ることもいらず、副官並とか、高等官並とかいう不分明な職名がつくだけで、いっさい区処を受けず、その気になれば、ホテル住いで贅沢もしていられる。
— 久生十蘭 『蝶の絵』 青空文庫
」二十一「しばらくしょんぼりしていたっけ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
長い長い廊下の片隅に、白くしょんぼり蹲くまって、かなり遠くから見たのでございますから、ふいるむのように小さく、けれども確かに、確かに、姉様と今晩の御婿様とがお寝になって居られるお部屋を覗いているのでございます。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
泥棒は邪魔になるので、「こんちくしょう、こんちくしょう」 と払い除けようとしましたが、なかなか払い除けられません。
— 夢野久作 『虻のおれい』 青空文庫
聖マルティンのちくしょうめ」 とジャンはジャンで見えない目からくやし涙を流します。
— 有島武郎 『かたわ者』 青空文庫