仮条約
かりじょうやく
名詞
標準
provisional treaty
文例 · 用例
幾|折衝を重ねたあげく、ようやく仮条約締結の段まで漕ぎつける。
— 牧逸馬 『戦雲を駆る女怪』 青空文庫
当時諸外国との関係上、いよいよ横浜を開港場として外国人が住むことになり、幕府では仮条約を結ぶというので、攘夷党は益々奮激して横浜を襲撃せんと企つる者も出来た。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
この年幕府はいよいよ英米露の三国と仮条約を締結したので国論はますます沸騰した。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
条約はタイクンすなわち将軍の名で締結されているけれども、外国側でそのタイクンのことを「日本皇帝陛下」と記した例は、一八五五(安政二)年十月十四日長崎で調印された日英仮条約の前文に、その言葉が用いてあるのでも知れる。
— 服部之総 『Moods cashey』 青空文庫
ただ天下に雷の如く響きしものは、勅答として出でたる「神洲の大患、国家の安危、容易ならざる事」といい、「今般仮条約の趣にては、御国体立ち難くと思召さる」というに過ぎず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
而してこの時において、幕府には、継嗣論一大難題となり、これがために井伊直弼、安政五年四月二十五日に大老職に就き、その余勢の及ぶ所、遂に勅許を経ずして、六月仮条約に調印し、ここにおいていわゆる違勅の大抗議を天下に喚起せり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
而して彼はその幕府が天子の勅命を奉ぜず、また勅命を待たずして仮条約に調印するを聞くや、いよいよ積日の怒腸、一時に潰裂し、朝廷に向って後醍醐帝の北条氏を謀り給いたる遺策を献ぜり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
然れどもその六月において、幕府が米国との仮条約に調印したる事実を知らば、この事実の如何に松陰が幕府に対する思想に向って変化の楔子となりたるかは、固より多弁を俟たざるなり。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
作例 · 標準
両国は長期的な平和条約締結に向けて、まず仮条約を結ぶことで合意した。
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今回の仮条約は、今後の本格的な交渉の基礎となる重要な一歩だ。
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緊急性を要する問題に対応するため、暫定的な仮条約が締結された。
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外交官たちは、紛争解決のための仮条約の文言を慎重に検討している。
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