賭博者
とばくしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
賭博は社會觀念より遊戲と目さるるも賭博者自身は遊戲を行へるにあらず、彼は一心不亂なり、時に生命がけなり、此の場合に於ては賭博もまた靈性を有す。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
あの、ドストイェフスキイの「賭博者」の中に出て来るお婆さんみたいだった。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
が、私は信じますが、かかるものなくしては、人々はいつも藝術の表面に止つてゐるでせう、それだけでも、勿論あなたに氣持のいい發見を許す位の豐富さはもつてゐませうけれど、それでは賭博者が賭博臺に參與するぐらゐにしか藝術に參與できませぬ。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『或女友達への手紙』 青空文庫
この噂がこの社会一般に伝わると、|No. 11 という数は異様な神秘をもって賭博者流の心を捉えた。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
昼間は指物師をやり市会議員を勤めていたが、夜になると一変して賭博者となり、兇悪な強盗となって活躍した。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
そうして、相変らず賭博者の群れからテラ銭のようなものを受取っていたので、彼の懐中はいよいよ膨らんだ。
— 夷堅志 『中国怪奇小説集』 青空文庫
太守の鄭はその賭博者の風俗や人相をくわしく取調べた後に、こう言った。
— 夷堅志 『中国怪奇小説集』 青空文庫
その以来、怪しい賭博者は影をかくした。
— 夷堅志 『中国怪奇小説集』 青空文庫