剥る
へずる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to pilfer
文例 · 用例
」 云いつつ徐に衾を剥ると、待構えたる重太郎は全身の力を籠めて曳やと跳ね返したので、不意を食った忠一は衾を掴んだまま仰向けに倒れた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
ことに日本は、職業婦人、労働婦人が発生してからの歴史が浅い上に、自然発生的でどちらかというと労働市場へずるずると入って来ているために、男女相互に、働くものとしての大局から損をしあっている場合が決してすくなくないのである。
— ――明日の婦人へ―― 『新しい婦人の職場と任務』 青空文庫
で、彼がすんでのことに手を掛けてそれを持ちあげようとすると、櫃は地の底へずるずるとめりこんでゆくではないか。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
その定食という奴が若布の味噌汁にうずら豆に新香と飯で、隆山は啓吉の飯を少しへずると、まるで馬のように音をたてて食べた。
— 林芙美子 『泣虫小僧』 青空文庫
そしてそれにぶつかったはずみに、すぐ前の壁の穴の中へずるずると滑りこんだ。
— 海野十三 『時計屋敷の秘密』 青空文庫
底のない淵へずるずる落込んでゆくようなものだった。
— 豊島与志雄 『神棚』 青空文庫
彼は社交上の宴会や家族の祝いはどれもこれもののしるが、馬車の用意ができて門口につくと、きまって愚痴をこぼしながら、こっそり酒屋へずるけこんでしまう。
— ワシントン・アーヴィング Washington Irving 『ジョン・ブル』 青空文庫
木の間にさへずる鳥の歌をきく、悲しみは眼を閉ぢて、暫時やすらひもせし。
— 漢那浪笛 『新らしき悲しみにうつる時』 青空文庫
作例 · 標準
彼は帳簿をごまかして、会社の売上からわずかな金を剥るという不正を働いていた。
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小銭を剥るような真似をしてまで金を手に入れたいのかと、彼を強く問い詰めた。
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大工が鋭いノミを使って、古くなった柱の表面を薄く剥るようにして削っていった。
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