かさこそ
かさこそ異読 カサコソ
副詞副詞-と
標準
rustlingly
文例 · 用例
海峽の霧の夜に朧ろな月が差し入る時、または靜かな秋の夜にポプラのわくら葉がかさこそと散るのを聞く時、彼等は密かに床の上にぬかづいて、心から神に祈るのであらう。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
かさこそと雑木の葉が、ばさりと朴の木の広葉が、……朴の木の葉は雪のように白く曝らされていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
私が身を倚せてゐる若木の楡の梢からは、秋の野葡萄のやうに色づいて卷きちゞれた葉が、そよとの風もないのに、果てしもなく散りつゞいて、寒さのために重くなつた空氣の中を靜かに舞ひ漂つて、やがて霜の上にかさこそと微かな音をたてゝ落着くのだつた。
— 有島武郎 『秋』 青空文庫
時ならず、花屋が庭|続の藪の際に、かさこそ、かさこそと響を伝えて、ややありて一面に広々として草まばらな赤土の山の裾へ、残月の影に照らし出されたのは、小さい白い塊である。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
森として、神寂びた森の中の、小さな鳥居に階子をかけて、がさり、かさこそと春の支度だろう。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
かさこそと、落葉と落葉が擦れ合うて、それを二人で集めてゐれば、今はもう秋も限りと思はれる。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
かさこそり、櫟の枯葉わがかたへまた声立てぬ。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
ほうほうと立てる雑木の岨路ゆき、別れ径ゆき、当処さへ果てはわかねど、風のまま歩みのままに、行き行けばただ落葉なり、前うしろただ落葉なり、かさこそと、また、はらはらと、空にも地にも声ばかりして。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
作例 · 標準
夜中に物音がして、何だろうと思ったら、戸棚の奥でねずみがかさこそ動いていた。
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落ち葉の上を歩くと、足元からかさこそと心地よい音が響いた。
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図書館で本をめくる音が、静かな室内に、かさこそと響く。
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プレゼントの包み紙を、子供がかさこそと開けている。
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