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露わ

あらわ
形容動詞
1
標準
文例 · 用例
今度はまた川になる、川の面は、呼吸も吐かず静まりかえっているように見えるが、足を入れると、それこそ疾風が液体になったように全速力で走っている、流れの浅く、彎入した、緩やかなところに背を露わした石がある、苔が厚く活物の緑が蠢めいている、水草の動くのは、髪の毛がピシピシと流電に逆立つようだ。
小島烏水 梓川の上流 青空文庫
それでも火の気が便りだから、横坐りに、褄を引合せて肩で押して、灰の中へ露わな肱も落ちるまで、火鉢の縁に凭れかかって、小豆ほどな火を拾う。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
」 と云う呼吸づかいが荒くなって、毛布を乗出した、薄い胸の、露わな骨が動いた時、道子の肩もわなわなして、真白な手の戦くのが、雪の乱るるようであった。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
勘助井戸の星を覗こうと、末の娘が真先に飜然と上って、続いて一人々々、名ある麗人の霊のごとく朦朧として露われた途端に、英臣はかねてその心構えをしたらしい、やにわに衣兜から短銃を出して、衝と早瀬の胸を狙った。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
医学士はと、ふと見れば、渠は露ほどの感情をも動かしおらざるもののごとく、虚心に平然たる状露われて、椅子に坐りたるは室内にただ渠のみなり。
泉鏡花 外科室 青空文庫
白糸は誠を面に露わして、「きっとお世話をしますから」「いや、どうも重ね重ね、それでは実に済まん。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
太夫だけになお悪いかもしれない」 馭者は軽侮の色をも露わさず、「はあ、太夫!
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
欣弥はその間に分け入りて、「少し都合があるのだから、これから遣ってくれ」 渠は十分に決心の色を露わせり。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫