民風
みんぷう
名詞
標準
national customs
文例 · 用例
きっと向ふが資本がありませんでと斯う云ふからね、そしたらどうでせう、半官半民風にやらうぢゃありませんかと斯うやって呉れ給へ。
— 宮沢賢治 『税務署長の冒険』 青空文庫
金持の家の息子に育ったこの青年は、時代意識もあり、逆に庶民風のものを悦ぶ傾向が強くて、たいして嫌いでもなかった鏡子をも、お嬢さん育ちの金持の家の娘という位置に反撥して、縁談が纏りかかった間際になって拒絶した。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
頭の禿げ上った乳っぽい赤ら面の、眼の柔和な、農民風の五十男の露助が、何か羞恥んだような驚きと親しさを見せながら、立ちあがると私たちへ笑いかけた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
甲午使人曰本国旧俗詳見袋中書百年以来民風大変神怪之事今則絶矣云々。
— 伊波普猷 『ユタの歴史的研究』 青空文庫
いろいろとそういうような詮索が感じられて来て、読者は、これらの菊池寛のテーマ小説が、人間性に率直明白に立ちつつ、それらのテーマの本質は封建世界に向ってうちかけられている疑問であるが故に生新であるが、その基本は近代常識の極めて小市民風な実際性に立つ暴露に置かれていることを理解して来ると思う。
— 宮本百合子 『鴎外・芥川・菊池の歴史小説』 青空文庫
新しい世界観によって導かれたこれらの若き一団の前進隊は、過去からの家族制度に強制された形式的な夫婦関係、小市民風な、恋愛は絶対であるというロマンティックな考えに抗して、唯物論者の立場から、広汎、多岐な人間生活の一部門である性問題として恋愛の科学的、社会的処理を志した。
— 宮本百合子 『若き世代への恋愛論』 青空文庫
老人、ロシアの農民風の服装。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
個人生活はいや応なくおしひろげられていて、小市民風な保守の個人主義の枠内で、つじつまは合わせきれなくなってきている。
— 宮本百合子 『政治と作家の現実』 青空文庫
作例 · 標準
「この村の民風はとても穏やかで、外から来た私に対しても家族のように接してくれた」
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国学の研究者たちは、古事記や日本書紀を通じて古代の素朴な民風を明らかにしようとした。
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質実剛健な民風を尊ぶその土地では、派手な装いよりも実用的な道具が好まれる。
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