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訳筆

やくひつ
名詞
1
標準
translation
文例 · 用例
『あいびき』に由てツルゲーネフの偉大と二葉亭の訳筆の価値とを確認した読者は崑山の明珠を迎うる如くに珍重愛惜し、細さに一字一句を翫味研究して盛んに嘖々した。
内田魯庵 二葉亭四迷の一生 青空文庫
田中氏の一字一句いやしくせぬ訳筆と相まって近来会心の書物であった。
平林初之輔 ルヴエルの『夜鳥』 青空文庫
一、訳筆は努めて意訳を避けて、原文に忠ならんことを期した。
凡例 中国怪奇小説集 青空文庫
鴎外が犯罪小説に訳筆を揮ひながら、なぜノヴァリスやフウケエを訳さなかつたか。
蒲原有明 鴎外を語る 青空文庫
小説なら、その文体の如何を問はず、おのづから一つの調子に乗つて、訳筆は思ひの外すらすらと進むのであるが、戯曲は、どんな戯曲でも、一句一節毎に、新たに対話の呼吸を生み、訳筆はその呼吸を活かすことなしに進めるわけに行かぬ。
岸田國士 戯曲の翻訳 青空文庫
今こゝに訳された「ジイクフリード」一篇は、彼の作としては一番われわれに親み易い内容をもつてゐるといふ点で、訳者の選択眼に誤りはないと私は信ずると共に、その訳筆もまた、原作を知るほどのものからみれば、却つて苦心の跡が眼立たないのを不思議に感じるほどである。
岸田國士 ジイクフリードについて 青空文庫
鴎外の実の妹に当る小金井喜美子の訳筆である。
――黙子覚書―― 夢は呼び交す 青空文庫
然しながら、訳筆は遅々として進まなかった。
豊島与志雄 反抗 青空文庫
作例 · 標準
この古典作品は、明治時代の高名な文豪による格調高い訳筆で知られている。
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原文の繊細なニュアンスが、翻訳者の見事な訳筆によって見事に再現されている。
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「先生の素晴らしい訳筆のおかげで、海外の難解な哲学書がようやく理解できました」
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