泣き真似
なきまね
名詞
標準
文例 · 用例
――あんた、泣いたって、泣き真似なんかいくらしたって、誰あれも可哀相だなんて思やしなくってよ。
— 渡辺温 『少女』 青空文庫
やがて、母さんが大きい声で泣き真似をしてドンドン戸をたたきました。
— 宮本百合子 『子供の世界』 青空文庫
その動作は、いつか赤い広場のはずれで素子が物売女の顔をぶったとき、仰山な泣き真似をしながら物売女がオイ!
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
例えば、ここで泣き真似をする。
— 岸田國士 『俳優倫理』 青空文庫
その泣き真似をここに持って来る。
— 岸田國士 『俳優倫理』 青空文庫
ところが、それが記憶のなかに積み重ねられていて、自分が泣き真似をする時、知らず知らず自分の記憶のなかからひとつの型を選びだすのです。
— 岸田國士 『俳優倫理』 青空文庫
やがて、女中たちを寝かしてしまふと、彼女はもうなにか取り返しのつかないことをしてしまつたやうに思ひ、ベッドの上へからだを投げ出し、顔を枕のなかへ埋め、しくしく泣き真似をした。
— 岸田國士 『落葉日記』 青空文庫
梨枝子さん、あなた、泣き真似してるんでせう。
— 岸田國士 『落葉日記』 青空文庫