追い求める
おいもとめる
動詞-一段動詞-他動詞頻度ランク #28656 · 青空 86 例
標準
to pursue
文例 · 用例
しかもその時代の日本の詩壇は、もはやそれらのセンチメンタリズムを脱し、賑やかな官能を追い求めることに熱中した時代であって、この主流に対比しては、いよいよ紫苑氏の詩風は古臭く索漠に見えた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
これほどの喧騒も混み合いも新吉がカテリイヌを追い求める心をまぎらわすことは出来なかった。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
現場の我々よりも会社の重役のほうが、数時間前に滝口坑の運命を知っていたんです」 技師はそう云って、もう見えはじめた事務所の灯のほうへ、なにかまだ解けきらぬ謎を追い求めるような虚ろな視線を、ボンヤリ投げ掛るのであった。
— 大阪圭吉 『坑鬼』 青空文庫
私はその上に、私の個性の全要求を満足し、しかもその満足が同時によいことであるべき生活を追い求めるだろう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
そして、雪の積っていない軌条を追い求める様にして、もうひとつの達磨転轍器を切換えた私達は、とうとう臨港線の赤錆た六十五|封度軌条の上へ疾走り出た。
— 大阪圭吉 『気狂い機関車』 青空文庫
」 そして、そのぎょろりとした眼付に、心をこめて、遠く、上海にいる杉本浩の面影を、追い求めるのだった。
— 豊島与志雄 『傷痕の背景』 青空文庫
人間が読んで、殊に若い人たちが読んでいつまでも悪いことはない、きっとその心を素純にし、うるおわせ、まっすぐにものを追い求める感情を感染させるであろうと今でも私は思っている。
— 倉田百三 『『出家とその弟子』の追憶』 青空文庫
照明が変って夜明けの色が漂うあたりで、彼女の心は唄の文句から離れてゆき、稲妻の光りが交叉し、世の人の煩悩につきまとわれるあたりになると、もう彼女は高尾の霊になりきれず、なにか夢を追い求める一抹の気が、責め呵まれる形を崩してしまいました。
— ――近代説話―― 『高尾ざんげ』 青空文庫
作例 · 標準
例句