炯
炯
名詞
標準
文例 · 用例
僕くらいの炯眼の詩人になると、それを見破ることができる。
— 太宰治 『ア、秋』 青空文庫
肖像を見ると、われわれ日本人に余り縁遠くない、細おもての容貌で、眼光が炯々としているのです。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
しかし、道で道路工事をしている人々や、日除け付きの牛車を曳いている人々が、どこの種族とも見受けられない、黒光りや赫黒い顔をして眼を炯々と光らせながら、半裸体で働いている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
眼光|炯々たるも物を言ふこと少しく遅し、ゲンゾスキー財産家、物を言ふこと少しく遅けれども眼光炯々たり。
— ……ある小さな官衙に関する幻想…… 『猫の事務所』 青空文庫
阿呆程強いもんはないと叔母はさすがに炯眼だった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
蝶子はむくむく女めいて、顔立ちも小ぢんまり整い、材木屋はさすがに炯眼だった。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
わたしの炯眼は、残念ながら自分の鼻の先までしか届かず、また折角のわたしの密計も、誰ひとり瞞しおおせることはできなかったらしい。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
車上には山賊四人を縛して載せたるが、その眼は猛獸の如く、炯々として人を射る。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫