幾らにもならない
いくらにもならない
表現形容詞
標準
very little (amount)
文例 · 用例
売ったっていくらにもならないし、こうして減らすんです。
— 種田山頭火 『物を大切にする心』 青空文庫
後ろ向きにやや斜に坐つてゐる順吉の、のばしかけてまだいくらにもならない髮の毛が子供のそれのやうにぽやぽやと細く柔らかに、色はうすく赤味がさし、榮養のわるい感じで、額が目立つてぐつと禿げあがつてゐるのが、まつさきにおちかの眼をとらへた。
— 島木健作 『第一義の道』 青空文庫
寝台の上には、三十を越してまだいくらにもならないと思われる男が、死んだように横たわっている。
— 浜尾四郎 『黄昏の告白』 青空文庫
と、災厄はつぎからつぎへと起こる、ある夜かれが家へ帰ると母が麻糸つなぎをやっていた、いくらにもならないのだが、彼女はいくらかでも働かねば正月を迎えることができないのであった。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
それ、といふので駈けつけて売値をたしかめ、それから諸方の本屋につてを求めて買手をさがして、東奔西走、忙しくて仕方がなくても、売手買手、両雄チャッカリしたもので、口銭はいくらにもならない。
— 坂口安吾 『金銭無情』 青空文庫
ドンブリの支那ソバ三十とちがってただのソバだけ三十ではモウケもいくらにもならない。
— 坂口安吾 『人生案内』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4