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御時

おおんとき
名詞
1
標準
reign of an emperor of Japan
文例 · 用例
「新古御時計」と書いた看板の蔭に、怪しげな色の金銀細工、マガイ金剛石、猫目石、ルビー、サファイヤの類が、塵に蔽われたまま並んで光っている。
夢野久作 青空文庫
竜動の月と日本のあだ花と、相並びて我面前に来れるを見て、老夫は慌しく跪き、「御時計は、はあ、どこにもござりましねえ。
泉鏡花 金時計 青空文庫
」「え、御時勢が御時勢だから。
徳田秋声 縮図 青空文庫
そうして出発の御時間を、すぐにお知らせ願いたいのですが……甚だ恐縮ですが……」「かしこまりました。
夢野久作 鉄鎚 青空文庫
当時五歳の私に彼女は源氏物語の桐壺の巻を「何れの御時にか、女御更衣数多侍ひ給ひける中に……」と読ませて、私は何の意味も判らないながら、養育母兼家庭教師である彼女の字に真似て実語経の一節や、万葉集の歌を万葉仮名で書き始めた。
岡本かの子 私の書に就ての追憶 青空文庫
この清綱さまは、もともと御台所さまのお附きのお侍で、御台所さまはご存じのとほり前権大納言坊門信清さまの御女子、十三歳の御時に鎌倉へ御輿入に相成り、その時には将軍家も同じ十三歳、さぞかしお可愛らしい御夫婦でございましたでせう。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
十二日、甲辰、和田左衛門尉義盛、上総の国司に挙任せらる可きの由、内々之を望み申す、将軍家、尼御台所の御方に申合せらるるの処、故将軍の御時、侍の受領に於ては、停止す可きの由、其沙汰訖んぬ、仍つて此の如き類、聴されざる例を始めらるるの条、女性の口入に足らざるの旨、御返事有るの間、左右する能はずと云々。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
廿五日、壬子、陸奥国平泉保の伽藍等興隆の事、故右幕下の御時、本願基衡等の例に任せて、沙汰致す可きの旨、御置文を残さるるの処、寺塔年を追ひて破壊し、供物燈明以下の事、已に断絶するの由、寺僧各愁へ申す、仍つて広元奉行として、故の如く懈緩の儀有る可からざるの趣、今日寺領の地頭の中に仰せらると云々。
太宰治 右大臣実朝 青空文庫
作例 · 標準
例句