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軽海

かるみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
未明に出帆したのに、夕方になってもまだ津軽海峡沖を抜け切らなかった。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
軽海峡を越す時に命を捨てて、ボートででも本船を捨てたのであったのかもしれない、または、その各の室に凍えたからだを、動揺のままに、お互いに打っつけ合ったり、追っかけ合ったりして、楽しみのなかった生前の労働者の運命をのろい悲しんでいるのかもしれない。
葉山嘉樹 海に生くる人々 青空文庫
とにかく津軽海峡は渡れなかったものと見える。
寺田寅彦 札幌まで 青空文庫
あとで北海道生れの友人に、その事を言ったら、その友人は私の直観に敬服し、そのとおりだ、北海道は津軽海峡に依って、内地と地質的に分離されているのであって、むしろアジア大陸と地質的に同種なのである、といろいろの例証をして、くわしく説明してくれた。
太宰治 佐渡 青空文庫
(一九二三ヽ八ヽ一ヽ)津軽海峡夏の稀薄から却って玉髄の雲が凍える亜鉛張りの浪は白光の水平線から続き新らしく潮で洗ったチークの甲板の上をみんなはぞろぞろ行ったり来たりする。
宮沢賢治 『春と修羅』補遺 青空文庫
どこで鳴る呼子の声だ、私はいま心象の気圏の底、津軽海峡を渡って行く。
宮沢賢治 『春と修羅』補遺 青空文庫
)帆綱の影はぬれたデックに落ち津軽海峡のときと同じどらがいま鳴り出す。
宮沢賢治 『春と修羅』補遺 青空文庫
軽海峡、トラピスト、函館、五稜郭、えぞ富士、白樺、小樽、札幌の大学、麦酒会社、博物館、デンマーク人の農場、苫小牧、白老のアイヌ部落、室蘭、ああ僕は数えただけで胸が踊る。
宮沢賢治 或る農学生の日誌 青空文庫