相対死
あいたいじに
名詞
標準
double suicide
文例 · 用例
有りふれた例をあげてみれば、当時|相対死と言った情死をはかって、相手の女を殺して、自分だけ生き残った男というような類である。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
法律の力で心中の名を相対死と呼び替えても、人間の情を焼き尽くさない限りは何の防ぎにもならなかった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
江戸時代にも五百石の旗本と廓の遊女との相対死には珍らしかった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
まして徳川時代には相対死などいうて、一時に二人ずつ死ぬことさえあった。
— 菊池寛 『身投げ救助業』 青空文庫
しかたがねえ、もうこうなりゃ、だんなと相対死にする気で泊まりやすがね。
— 笛の秘密 『右門捕物帖』 青空文庫
当時近松の題材となったような相対死(心中)が非常に現われた。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
公然名乗り出なかったは、相対死にの処罰に落されはせぬかと、それを恐れたというのであった。
— 江見水蔭 『丹那山の怪』 青空文庫
お歳が少し違い過ぎて、男の方が上過ぎたのに、女子がまだ娘ざかりでございました、かわいそうに、そそのかされたわけではござんすまい、心を一つにした相対死に相違ござんすまいが、今様お半長右衛門だなんて、悪口を言っていたものがありました。
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
例句