設
せつ
名詞
標準
文例 · 用例
しかしそれは「かい(橈)」「まうく(設)」「まうす(申)」のごとき二、三の語と、ヤ行上二段の語尾の場合とだけで、極めて少数である。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
例えば、「行」カウ→カォー、「様」ヤウ→ヤォー、「設け」マウケ→マォーケ、「明」ミヤウ→ミヤォー、「性」シヤウ→シヤォー。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
古代の音韻と題しておきましたが、現今の言語研究の上に「音韻」と「音声」とを区別して使うことがございますけれども、先ずこのお話では、格別そういう厳密な区別を設けないで、ただ音韻と言っておいたので、つまり言語の音のことでございます。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
異性間の通路として設けられている特殊な社会の存在は、恋の実現に関して幻滅の悩みを経験させる機会を与えやすい。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
いわんや新聞に「ブック・レヴュー」とか「ホーム・セクション」とかいう欄が設けられているのは私には全く不可解である。
— 九鬼周造 『外来語所感』 青空文庫
妾宅は当時に於て、私設の社交機関でもあつたのだ。
— 萩原朔太郎 『家庭の痛恨』 青空文庫
我等は一篇毎に新しき韻律の軌道を設計せねばならぬ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
夏は湿気が多く、蒸暑いことで世界無比といわれているし、春は空が低く憂鬱であり、冬は紙の家の設備に対して、寒さがすこしひどすぎる。
— 萩原朔太郎 『秋と漫歩』 青空文庫